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2007年6月21日 (木)

くものみね

梅雨入れど晴れうち続く街中に葵の陰のつくねんとして

手篭められつつある国か頻々とあらぬ噂の立てるこの頃

蜜の罠に嵌つた自衛隊員といひ、朝鮮総連の建物売却に絡んだ元当局の高官といひ、スパイ天国といはるる日本、全体に脇の甘さが脱けきらぬのでせうかと空梅雨の入道雲を仰ぎます。

よつて本日はくものみねを冠に

暮れ空をもとほりながら残すなき未練を歌ふ音色聞くかな

2007年6月15日 (金)

おとしあな

蓮はまだ開くに間ある池越しに塔の水煙あふぎみるかな

直接の嘱目は不忍池ですが、嘗ての旅先での映像がかさなりあふところあるか。

いや深む緑のまにまうるほはぬ心をもちて水呑みにけり

渇いてゐる分、水といひ酒といひ呑みやうもだせけて無様になりゐるやと自嘲しつつ自らにかけた陥穽のむなしさ馬鹿馬鹿しさをおもひ、

おとしあなを冠に

怯え寄る鳥の騒ぎもしらぬままあらぬ闇間になづさひにけり

さるにても蓮の台には遠き身か。

2007年6月 5日 (火)

あやめふく

プラタナス木陰を行きて水玉のドレスの娘子犬曳きけり

菖蒲ふく池のほとりに語らへり瞳の青き娘二人も

今回は娘さんにこだはつてしまひましたが、初句

あやめふくを冠に

ありふれし山の景色をめづらしみ降り注ぐ日を暮れて愛しまむ

2007年6月 1日 (金)

きせつふう

いつしかに薔薇紫陽花に咲き替りとどこほるなき時のうつろひ

隣席の妊婦の頬のかがよひを見つつうれたむおもひ恥ぢむや

親が自分を生んだことを後悔してゐたかなどかへりみゐる虚を突くやに電車のなかでこのご婦人はヘッドホンで音楽など聴いてをられましたが

本日は

きせつふうを冠に

きらめきてせまれる星のつらなりをふるへながめてうつくしむかな

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