つけやきは
狂ひ咲く大寒桜の花の下利上げ甲斐無き空をおもふや
上野ではもう大寒桜が満開でした。何かまだ場違ひな感じがするのだが。場違ひといへは日銀の金利上げも、金融の自立性を殊更強調する以外の必然性に乏しいかと思ひました。かかる付け焼刃にては経済も安定軌道にはのるまいし、国語のことはましてさうではないかと
つけやきはを頭に
月と日の穢れにおほふやまと文きたへなほして花添へむもの
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狂ひ咲く大寒桜の花の下利上げ甲斐無き空をおもふや
上野ではもう大寒桜が満開でした。何かまだ場違ひな感じがするのだが。場違ひといへは日銀の金利上げも、金融の自立性を殊更強調する以外の必然性に乏しいかと思ひました。かかる付け焼刃にては経済も安定軌道にはのるまいし、国語のことはましてさうではないかと
つけやきはを頭に
月と日の穢れにおほふやまと文きたへなほして花添へむもの
かなつかひを頭に
雁が音のなつかし空へつらなりて帰りし後にひろごれる夢
仮名遣とは仮名で以て語を書き表す規則でして、耳に聞こえる音の現況報告ではないのです。「現代」仮名遣なるものは「現代」なる一国の一時期に朝野に亘つてこれで以て仮名遣と称して可なりと思ひこまされてゐたものに過ぎぬのです。「は」「へ」「を」の綴りをとどめたところをのぞけばその余は顎の外れたまがひものです。
マラソンの過ぎし後より晴れ初めて試み顔の今年空かな
東京マラソンランナーの皆さんご苦労様でした。心肺停止に陥られた二名の方も無事蘇生せられたやうで何よりです。都心から新開地へと未来を目指す意気込みを籠めた企画かと思ひますが、往々かかる試練もあることでせうか。前途には輝かしい使命とその達成とが課されてゐる国と信じますので、私がこととする「いろは」基本に立ち帰り
いろはうたを頭に
一夜にてローマは成らず華やぎをうち貫きて堪へとほすもの
いろは四十八音とは和歌三十一音俳句十七音の和でありますので一首にして二つの作品を作ることも可能です。その作例
分けゆかむ夏大空を峰路越え入る狹沼井に薄れ燈ともせ
菖蒲葺く軒端へ遠路便りして
わけゆかむなつおほそらをみねちこえいるさぬまゐに
うすれひともせあやめふくのきはへゑんろたよりして
夏山行の道々にての句歌日記といふ風情にもつくれます。皆さんもおためしあれ。かかる融通自在ないろはと五十音の器を何故「現代仮名遣」なる穴ぼこ仮名ころがしに辱めて悟らぬのか、いぢめ児童の出席停止措置以前にかかる国語いぢめを撲滅することこそ美しい国をつくる上での不可避の道程だといへます。
初雪も見ぬ間に春一番が来て張り失せ顔の都鳥たち
かかる締らぬ冬なれば経済面にても当然この季節に売れるべき暖房用品燃料衣類も売れず国内総生産の落ち込みを来たしたと朝野の研究所も分析してゐるやうですし、充実した政策論議を戦はせた上で発足した内閣でなかつた分、「産む機械」発言に代表されるやうな良識人間性を疑はせるやうな発言で與論の総スカンを浴び首相の任命責任まで問はれかねぬ締らぬ話になつたものでせうか。
産む機械の電源たる我々としてもいささかうんざりです。
うむきかいを頭に
産み殖えて群れ寄る子等の競ひ合ひ輝く国と今をなせしか
大臣氏国の基礎体力としての人口資源の確保といふ面ばかりに頭が行つてつい配慮に欠けたといふ次第でせうが、
産まぬと無視され果ては嫌はれてかなしむ女今も昔も
産みたくても産めない女性もゐるのだといふことを忘れないでいただきたかつた。産む機械に電源を提供する役目を怠つて来た身にいへた義理ではないですけれど。
かうも暖かいと却て不安にもなります。臍の下に力の入らぬ感じだ。せめて張り合ひのある話相手でもゐればとて。
きみとほくを頭に
霧こめて見え隠れする鳥が音をほのさきぶれと雲の海に出つ
見え隠れする鳥が音がつまりは「僕」にとつての「君」といふことになるのか。私の願望の域を出ませんし、もう何年も山歩きはしてゐません。前途の見晴らしは目詰まりの儘です。
朱雀の絵剥離せられて飛ぶ鳥の明日香をたてばかなしむ村人
キトラ古墳の剥ぎ取り作業は首尾よく完了とのことですが、第一発見者をはじめとする村の皆さんはせめて村内に保存して欲しいと願ひをられる由、その気持ちわかりますね。
今日は無聊を癒しにと雲ひとつない空に鳥を飛ばせてみました。
アドレスを変へしばかりの携帯にあらぬメールの至る真夜中
誰しもよくあることとは思ひますが、どこをどうやれば逸早くアドレスを探知するものでせうかね。当然ソレ式のものなればお付き合ひしかねる故即刻ゴミ箱行きにしますが。
膝に顔埋めてなげく彫像の襟髪にしも冬日あたたか
これかなり以前に某所の美術館で見た追憶を呼び返して一首。題名作者とも失念しましたが窓越しの穏やかな日差しとの対照がなんとも印象的でした。虐殺事件で親兄弟を失ひ身も世もあらず嘆く女の姿を造形せしものであつたか。
かかる絶望の人をも力づけ立たせ得る人を想定して
おつきあひを頭に
面影は常忘れ得ぬ君夢に争ふなくて人慈しむ
かういふ人にめぐり会へてゐたならばと多分に願望を籠めた一首です。
やまとうたを各句の頭に
山並みのまさやけき間ゆとことはの海へとそそぐたぎつたましひ
私は和歌短歌を表芸とする者ではなく、「いろは歌」の方で別にブログを立てて新定型の普及に努めてゐるのですが、四十八音を使ひこなす前段階としての短歌も休みなく作り続けてをりますので、詠み棄てにして置くも惜しく、二フティーさんが会員以外にもブログスペースを開放されたを幸ひと不定期に発表して参ります。よろしく。
初めに古調の折句歌など掲げましたが実像の私は
義理チョコを束で買ふ娘の後ろよりビール片手にレジ待つ我は
バレンタインイブの昨日のていたらくにて、何とも冴えないオジサンです。
かくしせつを頭に
限りなく国干し上げてしたたかに迫る滅びをつゆ見ぬ彼ら
昨日の六カ国合意で、援助の見返りに核施設を永久凍結で合意した筈の彼ら、その舌の根も渇かぬ間に国内向けにはこれを「臨時」の凍結と報道したさうです。拉致問題は解決済みの姿勢を崩さず、いづれ天罰下らずばやまぬでせう。
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